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香光荘厳

日曜の午後、温かさにさそわれて、近所をゆっくり歩いていたら、突然、「ホケキョ、ケキョ」という若いウグイスの声を耳にした。二月の真ん中の日に聞く春告鳥の初音、今年はいつもより早い春の到来。何か嬉しい予感を胸に懐きながら、恵まれた主の日を思う。・・・ その後、寒い日がしばらく続くが、それでも、今日また同じ道を犬たちを連れて歩いたときに、再びウグイスの音を耳にした。同時にそこにかぐわしい春の香りが漂ったのである。ふと感じた。寒気をもとかす春の息吹に今、囲まれている現実を。「十字架の受難の厳しさ」のなかにあっても、「復活の春の香り」があることを。そして、希望の香りのなかに、生かされている自分・・・。 「染香人(ぜんこうにん)のその身には 香気(こうけ)あるがごとくなり これをすなわち名づけてぞ 香光荘厳(こうこうしょうごん)と申すなり」(浄土和讃より)と親鸞は詠う。真摯に念仏信仰に生きるものは、どのような厳しい状況の中に置かれても、み仏の智慧の光の内を歩める、と。キリスト信仰に生きる私たちも、「復活の春」を告げるものとして、「命から命へと至らせる」「キリストを知るという知識の香り」(コリントⅡ2:12-17参照)を担って歩めるのである。寒の戻りはあっても、確実に「御国の春」は近づいている。だから元気に、大いなる平安と希望のうちを雄々しく歩もうではないか。
by aslan-simba | 2009-02-20 10:18 | Comments(0)

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