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Sunflower

 朝、電車に揺られながら、イヤフォンで音楽番組を聞いていると、映画『ひまわり』のテーマ音楽が流れた。抒情的なメロディーが心に染みる。サラリーマン時代に名画座で見た映画の一つだ。戦争で引き裂かれた夫婦の悲しい現実を、イタリアとソ連を舞台に描く作品だった。地平線にまで続くウクライナのひまわり畑の情景が脳裏に焼き付いている。
 ひまわりと言えば、ゴッホが描いた「ひまわり」が有名である。ゴッホは明るい光を求めて、パリから南フランスのアルルへと赴く。彼はそこで芸術家村を夢見て、ヒマワリを象徴する「黄色い家」を借り、12使徒に擬して12脚のいすを揃え、そこに12人もの仲間が集まるのを願うが、現れたのはゴーギャン一人だった。そのゴーギャンとの共同生活も二ヶ月で破綻。そして「耳切り事件」、精神病院入院、さらには自殺へと・・・。何とも辛い「ひまわり」の物語ではないか。
 最近、夏だというのになかなかヒマワリを見ないのだが、ウォーキングをするときに、気にしながら歩いていると、何軒かの家の庭先にヒマワリを見かけホッとした。そして、それを見つめながら、昔、我が家でもヒマワリを育てたことを思い出した。
 子どもの頃、父に頼み、庭にヒマワリを植えることにした。土を耕し、種をまき、水をやり、油かすを与えて、家族みなでその生育を待ち望んだ。やがて背が伸び、すくと茎が長く立ち上がり、大輪の花を咲かせくれた。若かった父母の笑顔、幼い妹のはしゃぎ声が耳元に甦って来る。この年の夏休みの宿題の題材はすべて、この「ヒマワリ」がまかなってくれた。日記も作文も、もちろん絵も・・・。私にとってのヒマワリは、あの喜びと希望あふれる花である。その思いは今も同じだ。
 なお、ヒマワリの花はその名(向日葵・日回り)の如くどこに咲こうが、太陽に顔を向けて咲き続ける。私たちも、どんな時にも神さまに顔を向け、その御顔をたえず仰ぎながら、歩み続けたいものである。


☆8月4日説教「霊の物語」要約:
「汚れた霊は、人から出て行くと、砂漠をうろつき、休む場所を探すが、見つからない。それで、『出て来たわが家に戻ろう』と言う。戻ってみると、空き家になっており、掃除をして、整えられていた。そこで、出かけて行き、自分よりも悪いほかの七つの霊を一緒に連れて来て、中に入り込んで、住み着く。そうなると、その人の後の状態は前よりも悪くなる。この悪い時代の者たちもそのようになろう」(マタイによる福音書12:43―45節)。
「悪い時代」に染まることなく、キリストの兄弟として、今を生きる意味を共に考えましょう。


★礼拝は毎日曜日午前10:30から行っています。大体11:30くらいには終わります。名前は大きそうでも、本当に小さなフレンドリーな教会です。是非、お越し下さい。
by aslan-simba | 2013-08-02 08:28 | Comments(0)

〒612-8006 京都市伏見区桃山町大島86-29  京阪桃山南口より徒歩8分、ほっこりした教会   天に在る牧師の愛犬たちです。

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