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冬の光

「冬がきたら 冬のことだけ思おう 冬を遠ざけようとしたりしないで むしろすすんで 冬のたましいにふれ 冬のいのちにふれよう 冬がきたら 冬だけが持つ 深さときびしさと 静けさを知ろう」(坂村真民「冬がきたら」より)。 寒の時期、暗い朝が冷たければ冷たいほど、日中の陽の光は輝かしく、昼下がりには、それによるほのかな暖かさに触れる楽しみがある。「冬のたましい」が教えてくれるこの喜びを思いつつ、今日のスタートを切る。厳しい寒さの中にあっても、穏やかさをたたえた一日であることを心から願いながら。 もっとも、手にとった朝刊にはあいかわらず心重くさせられるニュースが多い。この日本のこと、世界のことも日毎、祈らずにはおられない。「神の摂理と人間の混乱」・・・  ふと創世記一章のはじめを思い起こした。「地は混沌であって、闇が深淵の面にあり・・・」(創世記1:2)。この創造前の混沌(カオス)の暗闇は、決して遠い昔の出来事でも、「おとぎ話」や「神話」でもなく、今の我々の世界の現実、あるいは人間一人一人が抱える事実を意味しているのではないだろうか。このような人間世界のもつ暗闇が簡単に片付くものではないことは分かる。しかし、カオスがカオスのままで終わるのでは決してない。そのなかに「光あれ」という神さまの御声が発せられ、一筋の世界が全宇宙を走ることを信じたい。聖書は、「その光」を「まことの光で、世に来てすべての人を照らす」イエス・キリストとして示している(ヨハネ1:9)。そして「暗闇はこれに勝たなかった」、と!(1:5参照)。 この光の主であるキリストが共にあって、私たちはその光の下を行けるのである。厳冬の日々も恐れることなく、真実の「冬のいのち」に触れながら歩める幸いに感謝したい。


☆1月15日説教「キリストを着る」要約:
「洗礼を受けてキリストに結ばれたあなたがたは皆、キリストを着ているからです」(ガラテヤ信徒への手紙3:27)、「主イエス・キリストを身にまといなさい」(ローマの信徒への手紙13:14)。
神さまは私たちを、イエス・キリストに結ばれる者として新たに造りかえ、希望に生きる者にして下さいました。「キリストを着る」とは、そのキリストそのものを絶えずこの身にまとっている自覚の事です。使徒パウロは「この事実を真剣に受け止めなさい」とガラテヤの人々に、また私たち一人一人に対して勧告します。キリストは私たちを支え、私たちを包み、ご自身に似たものとしてくださっているのです。感謝と共に、キリストを着ている者として恐れずに歩みましょう。
by aslan-simba | 2012-01-10 17:47 | Comments(0)

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