諸行無常の恵み

 今年もあとわずか・・・。この一年は如何でしたか。

 「光陰矢のごとし」と言いますが、私は年を追うごとに、月日の経過を早く感じるようになりました。気持ちは若くても、歳をとった証拠かもしれません。また時代環境の変化の速さも目を見張るほどです。良くも悪くも自分が学生やサラリーマンだった頃とは、全くの様変わりです。思えば、21世紀になり15年、平成になって27年が過ぎようとしています。「昭和は遠くなりにけり」・・・。

 「諸行無常」という言葉を思います。なお「諸行」とは「すべての物事」、無常は「常なるものはない」ということ。この言葉に、しんみりとした情感を覚える方もいるでしょうが、あるお坊さんは次のように英訳したら、分かり易いと述べていました。

 Everything(すべての物事は) including myself(私自身も含めて)is constantly(絶え間なく) changing(変化する).

 ならば私たちも絶えず新しい命を得、常に新しく生かして頂いているのだと、受け止められます。つまり「古いものは過ぎ去り、新しいものが生じた」(コリント二5:17)の御言葉をこの身に与って、今を生きることが示されているのです。そのように捉えると、今日一日こうして生きられること、尚の他ありがたく感じます。「今日の命」を神さまから頂いている、ただただ感謝。その大切さを噛みしめ、日々喜びをもって生きたいものです。

 たまたま手にした仏教詩人・榎本栄一の詩集に、こんな詩がありました。

 おなじようなこと
 くりかえす
 日日であるが
 この日日から 私は
 いろいろなことを無尽蔵に学ぶ(日日)

 私を見ていてくださる人があり
 私を照らしてくださる人が あるので
 私はくじけずに
 こんにちをあるく(あるく)

 何ごとがおきようとも
 ここに いのちいただく限り
 道はひらける(道)

 本当にそうだと思います。榎本さんの念仏信仰と私共のキリスト信仰が見事に重なります・・・。

 なお私たちには、その地上の人生の旅が終った後に帰って行く「天の故郷」(ヘブライ11:13-16)もあります。これからも「御言葉を道の光」(詩編119:105参照)にし、御国を目指して一歩一歩踏みしめて行きましょう。

 来年もどうぞよろしく。


☆12月27日年末礼拝説教「溢れる喜び」要約:
「しかし、神が光の中におられるように、わたしたちが光の中を歩むなら、互いに交わりを持ち、御子イエスの血によってあらゆる罪から清められます」(ヨハネの手紙一1:7)
 私たちそれぞれに、神との真摯な交わに生きるところに、教会の喜びがあり、主にある互いの交わりがあります。共々に光の中を歩み、信仰生活を充実させ、さらなる満ち溢れる喜びを経験させて頂きましょう。感謝
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by aslan-simba | 2015-12-26 08:46 | Comments(0)

クリスマスの礼拝をご一緒しませんか。

12月24日(木)午後7:30~8:30頃 桃山栄光教会のキャンドル・サービス(燭火礼拝)を行います。

小さな教会ですが、お気軽にお訪ね下されば幸いです
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by aslan-simba | 2015-12-23 10:13 | Comments(0)

私の目は主の救いを見た

 ルカ福音書の2章によると、クリスマスから40日後、マリアとヨセフは赤子のイエスを抱き、エルサレム神殿を参詣しました。ユダヤの律法に基づいてです。日本でも子供の誕生1か月目に初宮参りをします。それは氏神に新たな氏子として認めてもらう意味がありました。無論、日本でもユダヤでも、親は子供の無事な成長も同時に祈願したはずです。

 イエスのこの初参りの折、境内には大勢の参拝者がいたと思います。このマリア、ヨセフ、そして乳児のイエス(いわゆる聖家族)が神殿内で、とくに目立ったとは思えません。 ところが、その赤ちゃんイエスを見出し、「正体」をはっきり感じ取った信仰篤い二人の高齢者がいました。その一人はシメオンというおじいさんです。彼はイスラエルの救いを長年待望し、祈り続けて来ました。もう一人は次に登場するアンナというおばあさんです。彼女は夫と死別して以来、「神殿を離れず、断食したり、祈ったりして昼も夜も神に仕えていた」(37)のです。この高齢者たちが幼いイエスの中に、救いのしるしを見出しました。

 シメオンは「救い主に出会うまでは死なない」との御告げを受けていたようです。彼はそこで賛歌を口ずさみました。「主よ、今こそあなたはお言葉どおり この僕を去らせてくださいます。あなたの救いを見たからです・・・」(29―30)と・・・。詠わずにはいられなかったのでしょう。救い主となる方を抱き、あやしながら、その込み上げて来るような喜びが歌となった・・・。後にこの歌は「ヌンク・ディミティス(Nunc Dimittis)」(ラテン語で「今去らせてください」)と称され、教会の最も古い讃美歌となりました。賛美しつつ、安らかな死に備える老人の歌です。 シメオンはさらに、この赤ちゃんが将来、全ての人々を救うために、十字架の苦難に与るとも述べます。彼には未来が見えていました。

 それにしてもこの出会い、実に不思議な光景です。赤ちゃんイエスを見守るこの老人たちが、確かな安らぎと大きな希望を得た・・・。平安の内に生涯を終える約束を憶えた・・・。つまり、ルカの記す主イエスの生涯最初の祝福は、苦労を続けて人生を歩んで来た高齢者たちが与ったのです。

 私たちもシメオンやアンナにあやかり、主に望みを見出し、主に在る未来と救いの完成を信じて、祈りつつ年齢を重ねて行きたいものです。



☆12月20日クリスマス礼拝説教「主が共に」要約:
「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身に成りますように」(ルカによる福音書1:38)
 受胎告知の場面。天使の「神にできないことは何一つない」(37)という言葉を受け、マリアは神の御手に自身を委ねた。ひたすら神を信頼し・・・。私達も本気で主とその御計画を信じ、自らを差し出したい。「神にできないことは何一つない」(37)のだから。

*桃山栄光教会のクリスマス案内
 12月20日(日)10:30~11:30クリスマス礼拝
        12:00頃~13:00頃クリスマス祝会
 12月24日(木)午後7:30~8:30キャンドル礼拝

 どうぞお気軽にお越し下さいますように(出入り自由)。共に喜びのクリスマスをお祝いしましょう。
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by aslan-simba | 2015-12-17 11:02 | Comments(0)

クリスマスの色は?

 四季折々を織りなす色があります。春は若草の色、秋は紅葉の彩りというように・・・。教会のカレンダーにも色があります。ならばクリスマスの典礼色(教会暦に定められた色)は何色でしょうか。学生に問いかけると答えは大抵、赤もしくは緑ではないか、と返って来ます。

 ならば赤?・・・「真っ赤なお鼻のトナカイさん」、そのトナカイのソリにのって登場するサンタさんも赤い服装をしています。それはサンタクロースのモデル・聖ニコラスの司教服が赤だったことに由来します。この赤という色は、キリストの十字架の血や光を表すとも言われます。ただ教会暦の赤はクリスマス色ではなく、聖霊降臨祭を彩るペンテコステ・カラーなのです。

 では緑?・・・緑といえば、常緑樹モミの木のクリスマス・ツリー。一説によるとこの習慣は宗教改革者ルターが始めたと言います(異説も多々あり)。さらにクランツも緑の柊で作ります。緑は永遠の命を表すとされ、教会暦では聖霊降臨節以降の通常時の典礼色なのです。よって赤でも緑でもありません。

 そうは言っても、赤や緑がクリスマス・シーズンを美しく飾る色に相違ありません。わけてもこの赤と緑のグラデーションを見事に示すポインセチアが近年、クリスマスの花として定番化しました。最近は愛らしいピンクのプリンセチアという花も出て来ました。

 余談になりますが、この時期、私自身は優雅な黄金色も楽しみます。JR新田駅前の大いちょうの葉の色です。例年、アドベントの一時期ですが、幻想的な黄金の絨毯が駅前に広がるのです。主の到来を待ち望むかのように・・・。

 では、教会暦に定められているクリスマスの典礼色ですが・・・答えは白。教会暦で白は純真な喜びと感謝を表す、おめでたい色とされます。ちなみにイースターも、結婚式も白。なおそのクリスマスを迎えるための準備を行うアドベントは紫色です。高貴な紫色は教会暦では、悲しみと悔い改めの心を示すのです。そんな訳でレントも同じ紫色となります。

 さて今年の紫の季節(アドベント)はあとわずか。もうじき白のクリスマス・・・。心を清らかにまっさらにして、豊かなクリスマスの恵みに与りましょう。メリー・ホワイト・クリスマス!



☆12月13日説教「主への賛美」
「父ザカリアは聖霊に満たされ、こう予言した。『ほめたたえよ、イスラエルの神である主を。・・・』」(ルカによる福音書1:67‐68)
 ヨハネの父ザカリアは、沈黙の恵みを頂き、その口が開かれた時には、大いなる賛美をなした。待降節、私たちも心静かに賛美の思いを内に満たしたい。主の御前に溢れ出るような賛美を奉げる為に。
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by aslan-simba | 2015-12-07 21:26 | Comments(0)

〒612-8006 京都市伏見区桃山町大島86-29             京阪桃山南口より徒歩8分 ほっこりした教会、牧師の飼い犬です。
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