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歩くこと 祈ること

「歩くことは祈ること」、昔、そんな風に語った人がいた。季節の景色に目をやりながら、祈り、念じつつ歩く道々・・・そこにある自然、わけても可憐な花々は四季を問わず、いつも美しい。そのすべての背後に神の御力が働いているようだ。六月の日は色鮮やかなアジサイが、心なごませてくれる。 今日はそれに加え、沙羅双樹の花との出合いが印象深かった。純白の清楚な姿に打たれ、思わず足をとめ、立ち止まってしまった。「祇園精舎の鐘の声  諸行無常の響きあり 沙羅双樹の花の色 盛者必滅の理(ことわり)をあらはす おごれる人も久しからず」と、子供の頃に国語の授業で暗記させられた『平家物語』の一節が口をつく。夏椿(なつつばき)とも言われるこの花。朝に咲いて、夕方に散るこの一日花のたたずまいに重ね合わせ、古人は「人生のはかなさ」を見た。しかし、同時にそこには、与えられた時を精一杯に美しく生きる、けなげな「いのち」の輝きも見ることができるのではないだろうか。「栄華を極めたソロモンでさえ、この花の一つほどにも着飾っていなかった。今日は生えていて、明日は炉に投げ込まれる野の草でさえ、神はこのように装ってくださる」(マタイ6章、ルカ12章参照)・・・。 仰ぎみれば、雲間をやぶり、薄明かりが空からさし染めている。雨は大丈夫そうだ。ほっとして、また歩き始める。梅雨の晴れ間に感謝して・・・。


☆6月27日説教要約:
「深い淵の底から、主よ、あなたを呼びます。
・・・わたしは主に望みをおき わたしの魂は望みをおき 御言葉を待ち望みます。」
(詩編130:1,5参照)
詩人は「現実」という深い淵の中に、もがき苦しんでいます。先の見えない状況、それでも最後の力を振り絞り、彼は渾身の力を込めて神へ祈り訴えるのです。人生の突破口として神ご自身の到来を求め・・・「わたしの魂は主を待ち望みます」(6節)と。自分のすべてを賭けて祈る。その時、道は拓けます。必ず拓ける・・・否、神さまが道を拓いて下さるのです。神さまが私たちに明日への一歩を下さるのです。私たちはこの「希望」に生かされています。感謝。
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by aslan-simba | 2010-06-25 09:09 | Comments(0)

梅雨の朝

どんよりとした雨雲に覆われた朝・・・本格的な梅雨の日々が始まっている。湿度も高く、蒸している。こんな日は苦手である。自分の元気はどこへやら、どことなく気も重く、漠たる不安まで頭をもたげてくる。体調もいまひとつ。でも今日は今日で、やらねばならないことがある・・・と思いつつも、やる気がでない。 手元にあった星野富弘さんの詩に目をやる。「私にできることは 小さなこと でもそれを 感謝して できたら きっと 大きな ことだ」(梅雨)、「一日は白い紙 消えないインクで文字を書く あせない絵の具で 色をぬる 太く 細く 時にはふるえながら 一日に一枚 神さまがくれる白い紙に 今日という日を綴る」(秋のアジサイ)。ジンワリと心にしみ入って来た。考えさせられる。聖書の御言葉が、それにシンクロする。「神はこう言われる『わたしは恵みの時にあなたの願いを聞き入れ、救の日にあなたを助けた』。見よ、今は恵みの時、見よ、今は救の日である」(コリントⅡ6:2口語訳)と。鳥たちの鳴き声が急に耳に入る。知らぬ間に黙想していたようだ。ほぼ同時に、軒を打つ雨音。天気予報で午後から強い雨が降るといっていたのだが、もう降りはじめた。窓をのぞくと、雨に打たれながら一段と緑を深める木々、あでやかに色染めるアジサイの姿が目に留まる。いのちの輝きがそこにある。・・・気力回復とまでは行かないが、今日も主にあって頑張るぞ!


☆6月20日の説教要約:
「あの手紙によって・・・あなたがたがただ悲しんだからではなく、悲しんで悔い改めた。あなたがたが悲しんだのは神の御心に適ったこと・・・神の御心に適った悲しみは、取り消されることない救いに通じる悔い改めを生じさせる・・・」(コリントⅡ7:8-10参照)
人が悲しむことは傍目にも辛いことだが、悲しい時には悲しんでよい。それが御心に適ったものであるなら・・・「神の御心に適う悲しみ」、それは御前において悲しむということだ。祈りをもって神にその悲しみ語り、神の光に照らされ、さらにはその光に打たれ自己を顧みるとき、人は、そこから新たに起ち上がって行ける勇気を頂くのである。
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by aslan-simba | 2010-06-18 20:11 | Comments(0)

初夏の朝に

誰かの声が聞こえたような気がし、深い眠りから呼び覚まされた。爽やかな朝、新たな一日がここに始まった。 犬を連れて外に出る。満開のツツジにかわって、色づき始めたアジサイが美しい。雨の季節がいよいよ間近になったということだろう。暫く行けば曲がり角にさしかかり、今朝は御陵の道を行く。陽光がうっそうと茂った木々の梢から零れおち、幻想的空間が、そこに開かれる。その中に身をゆだねながら、半世紀も前の幼少の頃の日々に思いを馳せる。こんな朝の輝きの中で、友達たちと鬼ごっこをして駆け回ったこともあった、と・・・。ふと母の記憶が甦ってきた。そう言えば、祥月命日の日が近い。 あの日、難病の鎖から解き放たれ、自由にされた母の魂が、透明な体をもって元気に天へとかけ昇って行く姿を思い描いた。あれから27年が過ぎた・・・あの日の出来事が随分と以前のことのようにも、また、つい昨日のことのようにも感じられる。病室の窓べに映ったあの日の明けゆく空は、今日と同じように白く明るい輝きを放っていた。見上げる頭上の空に、私も引き込まれような思いがする。天上には母、父、先に召された知人、教会の先輩、お世話になった先生、死んだ愛犬たちなど多くが憩う・・・。 我に帰り、目を地上に移すと、連れの犬がしゃがみこんでいた。「君も今日生きてるね。頑張ろう」と頭をなでて声をかける。思えば、私たちは今日、新たな地上の一日の命を授かったのだ。それを大事に、精一杯生きたい。天上の方々も見守ってくれている。


☆6月13日の説教要約:
「イスラエルよ、今、あなたの神、主があなたに求めておられることは何か。ただ、あなたの神、主を畏れてそのすべての道に従って歩み、主を愛し、心を尽くし、魂を尽くしてあなたの神、主に仕え、わたしが今日あなたに命じる主の戒めと掟を守って、あなたが幸いを得ることではないか」(申命記10:12-13)。
私たちは主イエス・キリストを通して与えられた神の愛・・・聖霊の御力に与って、神さまをどこまでも信頼して生きるようにと導かれております。いかなる困難なときにも、先が見えないような時にも、神さまが共にいて下さるのです。このことを忘れてはいけません。同時に、神さまが私たちに望まれていることを心に刻んでおきましょう。それは私たちが「幸せ」を得ることなのです。神さまは必ず、最上の導きを下さるはずです。祈りつつ、ゆだねてまいりましょう。感謝
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by aslan-simba | 2010-06-11 17:38 | Comments(0)

夕空の彼方に

午後五時、一日の仕事に区切りをつけ、散策へと向かう。街は初夏の装いとなり、一段と明るさをましている。御陵の木々の緑も濃くなった。吹く風も夏の香りを運んでいる。古都郊外のこの地には、平安の昔以来の自然があるようだ。昔の人たちもこの辺りを歩んだことだろう。彼らはどんな思いをもって、ここを過ぎたのだろうか。遠くに山々を望む道を、古(いにしえ)の時代に思いを馳せつつ早足で行くと、気分が一層高まってくる。 しばらく歩き続け、うっすらと汗ばんできたことを感じた。どれくらい歩いただろうか。立ち止まって時間を確認する。時計の針は六時を大きく回っていた。目を転じ、見上げた夕暮れの西の空は、筆舌尽くしがたきほど美しい。たなびく雲の赤、黄金、橙、紫・・・自然がもたらす見事なグラデーションの姿に思わずたたずんでしまった。中世の先人達が山の端に沈む夕日の彼方に、西方極楽浄土を心に刻み、拝んだ気持ちが分かる。茜色に染まる空を仰ぎながら、そこを理想郷と思い、自分たちを救ってくれる阿弥陀仏を観想した彼らの願いが、この場の自分にも伝わって来るのである。ふと自分が、その空と一体となっているような心境となる。「そうだ、ここは天の門だ」(創世記28:17)。夢で天の階段をのぞみ、「見よ、私はあなたと共にいる」という御言葉を頂いたそんなヤコブの感慨の言葉が心に響く。夜の帳(とばり)に包まれる前、大いなる神さまのご臨在と、その御力によって今、ここにある小さな自分にあらためて気づかされた。只々、有難い。


☆6月6日の説教要約:
「行きなさい。わたしはあなたがたを遣わす(ルカによる福音書10:3)
私たちの礼拝の生活、それを吟味して言えることは、そこには主イエスによって「遣わされて」生きるという面があるということです。日曜日の礼拝は、祝祷をもって閉じられます。そして、私たちはその祝祷に与って、それぞれが自分の生きる週日の生活の場所へと派遣されるのです。その場には喜びだけではなく、さまざまな問題があるかも知れません。困難なことが多々あるかも知れません。けれども、礼拝に与った私たちは、それと対峙する力を頂いています。遣わされた主が共にいてくださいます。どうか、そのことを心に留めてください。
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by aslan-simba | 2010-06-04 15:38 | Comments(0)

〒612-8006 京都市伏見区桃山町大島86-29             京阪桃山南口より徒歩8分 ほっこりした教会、牧師の飼い犬です。
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