2017年 07月 04日 ( 1 )

山と信仰

  7月の歳時記を見ていて、富士山の「山開き」が1日と10日であることを知りました。登山口のルートによって異なるようです。人々が混雑を避け、安全に登山できるようにとの配慮でしょう。

 我が国の最高峰は、信仰の山としても知られ、「霊峰富士」とも称されるパワースポットです。私も一度は登ってみたいと思っているのですが、今日まで果たせていません。ただ子供の頃、東京、千駄ヶ谷の神社にある富士山を模した「富士塚」には、面白がって何度も登りました。5~6メートルの高さです。聞くところ、富士登山と同様の御利益があるのだとか。ありがたいことです。知らず知らずに参拝していました。その富士塚は寛政元年(1789)の築造で、現在、都の民俗有形文化財に指定されている由、最近知りました。由緒ある場所だったのですね。

 さて富士山に限らず、日本の多くの山は古来、神々が降臨してとどまる所、あるいはご先祖様が鎮まる所として信仰の対象とされて来ました。わけても霊山と呼ばれる山々では、修行者か徳の高い僧侶以外の入山は認められませんでした。

 それでも江戸時代中期になり、参拝登山を願う一般人も、期間を定めて山に登ることが許されるようになりました。山開きの儀式は、その頃から登山開始を祝い、安全を祈願するため始まったとのことです。 ところで、興味深いのは聖書の世界の信仰も、「山」が神に近い場として描かれている点です。たとえばモーセが神さまの顕現に接したのも、十戒を頂いたのも「山」。山は神の栄光があらわれる場なのです。新約聖書においては、イエスさまは山で祈られます。また有名な説教は、山で語られました(山上の垂訓=説教、マタイ5~7章)。「山と信仰」・・・。

 今、季節は「山滴る」とき、緑豊かな山を見上げ、過ごせたらと思います。山の彼方の空遠くの御国に思いを馳せながら・・・。「山のあなたの空遠く 『幸』住むと人のいう。 ああ、われひとと尋めゆきて 涙さしぐみかえりきぬ。 山のあなたになお遠く 『幸』住むと人のいう」(カールブッセ)。

 そして遠くにあるようで、実は今、ここに共にてくださり、支え、助け、導いてくださるを神さまに感謝。「われ山にむかひて目をあぐ わが扶助はいづこよりきたるや わがたすけは天地をつくりたまへる主よりきたる」(詩121編より)。


☆7月9日説教「生きる」要約:
「イエスは言われた。『帰りなさい。あなたの息子は生きる』その人は、イエスの言われた言葉を信じて帰って行った」(ヨハネ福音書4:50)
 奇跡は起こります。主を真摯に見上げつつ、その御言葉に信頼して生きるときに、奇跡は賜物として必ず与えられるのです。
 


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by aslan-simba | 2017-07-04 20:53 | Comments(0)

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