2017年 03月 14日 ( 1 )

気分は寅さん

 「私、生まれも育ちも東京葛飾柴又です。姓は車、名は寅次郎、人呼んでフーテンの寅と発します・」。大阪でサラリーマンになりたての頃、余興の持ちネタは寅さんのモノマネだった。

 その口上も得意だった。「物の始まりが一ならば、国の始まりが大和の国、島の始まりは淡路島、ばくち打ちの始まりは熊坂の長範・・・」といった調子で。自分で言うのもおこがましいが、普段の私の姿とは、イメージ的にかなりの落差があったため、結構受けた。

 実は先週、妻と共にその寅さんの故郷、柴又を訪ねてみた。小石川の菩提寺での墓参と、都内に住む妹夫婦と出会った後に、ふと思い立ってのことだった(妹夫婦を見て、寅さんの妹サクラとヒロシ夫妻を思い出したためではないので、念のため)。 柴又は学生時代に一人で、ぶらりと訪れて以来の四十数年ぶり。町
の中心である帝釈天・題経寺へと続く参道には、名物の草団子屋さんやウナギの店が並び、観光客がそぞろ歩く映画でもおなじみの光景がある。駅前に寅さんの銅像があったことを除いては、昭和40年代の姿と変わっていなかった。

 帝釈天の裏側には江戸川の土手が続く。そこを降り、矢切の渡しから、都内唯一の渡し船にのって川を横切れば、向こう岸は千葉県。葛飾柴又は、いわゆる生粋の江戸の地域ではないが、京都に例えれば、宇治のようなところと言ってよいかも知れない。

 今回、土手に隣接する「山本亭」に立ち寄った。これは葛飾区が平成になって公開した和洋折衷の建物で、元々はカメラ部品メーカの創立者のお宅の由。大正後半に建てられ、昭和の初めに増築された建造物とのこと。亭内を散策しながら、大正、昭和のモダンな雰囲気に浸り、
書院庭園をながめながら味わった抹茶は格別だった。こんなセンスの良いところも柴又にあるとは知らなかった・・・。

 帰りは柴又駅から電車に揺られ30分ほどで上野に。そこから今度は東京スカイツリーを目指す。夕刻ということもあって、待ち時間一切なしに展望台に上れた。眼下にある夕焼けの東京の街が美しく、幻想的に見える。

 夕陽に金色に輝く雲を見ながら、ふと「
ネオンきらめく、ジャズの高鳴る大東京の空の下、仮の住まいまかりあります」という寅さんの口上を思いつつ、「地上を仮住まい」とし、「天の故郷を目指す」信仰者の幸いに思いを馳せてみた(ヘブライ111316)。「ほら、あの夕焼け雲が誘うのよ」・・・天の御国へと。



☆3月19日説教「日々思え」要約:

「イエス・キリストのことを思い起こしなさい・・・わたしは選ばれた人々のために、あらゆることを耐え忍んでいます」(テモテへの手紙二2810

 使徒パウロは常に、今も生きる復活の主を強く思い、人生の道を歩みました。私たちも、主なるキリストに目を向けて生きようではありませんか。どんなに辛い時にあっても・・・。パウロは私たちに命じています。「イエス・キリストを、いつも思っていなさい」(28口語訳参照)と。 



[PR]
by aslan-simba | 2017-03-14 15:18 | Comments(0)

〒612-8006 京都市伏見区桃山町大島86-29             京阪桃山南口より徒歩8分 ほっこりした教会、牧師の飼い犬です。
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31