2008年 07月 30日 ( 1 )

八月のそよ風

暑い日が続く。道路からも熱気が上ってくる。炎熱地を焼くとは、まさにこのことだろう。道に咲く名も知らない草花がしおれていた。ある知人が「京都の夏は、亜熱帯性気候」と表現したが、本当にそうだと思う。 そして、迎える八月・・・この暑さに拍車をかけるように、今年も重い追悼の季節が始まろうとしている。15日は月遅れのお盆、終戦記念日、さらには聖母マリアの被昇天日にあたる。戦争、原爆、あるいは諸々の不条理な出来事で亡くなった人々の声が甦る。私たちは、どのようにして、その声に応え、彼らの供養ができるのだろうか。それは決して安易なお題目の繰り返しであってはならない(エレミヤ書6:14参照)。まさに生者がたたずまいを正し、死者に本気で向かい合うようにと促されるのが、この月なのである。そこには厳しいものがある。出口の見えない現実の閉塞感も立ちはだかる。 しかし、できるならば、そのようには身構えずに、肩の力を抜いてこの月と親しみたい。「八月の金と緑の微風(そよかぜ)のなかで 目に沁みる爽やかな麦藁帽子は 黄いろな 淡い 花々のやうだ 甘いにほいと光に満ちて それらの花が咲きそろふとき 蝶よりも 小鳥らよりも もっとやさしい愛の心が挨拶する」(立原道造「麦藁帽子」)。ここに大切なことが歌われていることに気づいた。それは、私たち自身が真に「やさしい愛の心」に生きること。それをもって互いに「挨拶」を交わし、さらにはその思いを亡くなった方々に向けることである。その時に、状況はひらかれるはずだ。八月の「そよ風」のなかで・・・
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by aslan-simba | 2008-07-30 18:05

〒612-8006 京都市伏見区桃山町大島86-29             京阪桃山南口より徒歩8分 ほっこりした教会、牧師の飼い犬です。
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