夏至と冬至・・・洗礼者ヨハネとキリスト

 6月も残すところあとわずか、今年の半分が終わろうとしています。「光陰矢の如し」ですね。

 ところで624日が、洗礼者ヨハネの誕生記念日とされていることはご存知でしょうか。正教会、カトリック教会をはじめ、プロテスタントでもルター派教会や聖公会など古い教会暦に従う諸教会は、この日をそのように位置付けてお祝いします。祭司ザカリヤと妻エリサベトの子として生まれ、主イエス・キリストの先駆け者とされる洗礼者ヨハネは、誕生日もクリスマスより半年早くさきがけていたことになります。

 なおその624日、古来ヨーロッパにおいては“MidsummerDay(夏至)”の祭日でした。一方、イエスの降誕を祝うクリスマスの日(1225日)は元々、冬至明けのお祭りでした。 夏至と冬至という季節の区切りが、両者の誕生日とされたのです。ある人は言います。「夏至のヨハネの誕生日を境に日は短くなり、冬至直後のキリスト降誕日を境に日が長くなる」、そこに洗礼者ヨハネの語った「あの方は栄え、わたしは衰えねばならない」が映し出されている、と(八木谷涼子『キリスト教歳時記』参照)。太陽の光に、世の光としてのキリストを捉えたのでしょう。

 ところで日本古来の伝統では、夏至と冬至の時期が大祓(おおはらえ)を行う時節にあたります。6月末日
「夏越の大祓」と大晦日の「年越の大祓」。そもそも「大祓」と、人が知らず知らずのうちに犯した諸々の罪や過ち、心身の穢れを祓い清めるためのものだと言われます。奇しくも悔い改めの洗礼を人々に授け、「悔い改めにふさわしい実を結べ」(マタイ38)と叫んだヨハネ。ヨハネが捕らえられた直後「悔い改めよ。天の国は近づいた」(マタイ417)との第一声をあげた主イエス、彼らの記念日が大祓の時期にあたるのです。聖書の呼びかけが、日本の伝統行事と見事に重なり合うようで興味深く思います。和菓子の水無月を味わいながら、悔い改めをなせる恵みにも感謝しましょう。

 「すべての人の救いを望まれる神よ、あなたは洗礼者ヨハネを送って 人々に救い主キリストを迎える準備をさせてくださいました。あなたの民を信仰の喜びで満たし、救いと平和の道に導いてください」(ジュネル神父『聖人略伝』624日祈り)。


625日説教「永遠の命」要約:

「御子を信じる人は永遠の命を得ている・・・」(ヨハネ福音書336

 「永遠の命を得ている」とは、「救いを得ている」、「永遠なる神との交わりを得ている」ということです。キリストによって神との関係が修復され、赦され、平安の内に今を生かされる・・・。「だから、わたしたちは喜びで満たされている」(ヨハネ329参照)のです。

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by aslan-simba | 2017-06-19 20:57 | Comments(0)

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