2016年 01月 19日
Time Flies (時間が飛ぶ)
年齢を重ねると、時間の流れが本当に早い。子供の頃は楽しい時間だけが早く過ぎ、その他の時間は実に長く感じたものだ。今や、すべてが早い。特に最近は一日一日があっという間のTime flies・・・まさに時間が飛んでる今日この頃。
19世紀にフランスのある学者は、「生涯のある時期における時間の心理的長さは、年齢の逆数に比例する(年齢に反比例する)」と説明した。「例えば、50歳の人間にとって1年の長さは人生の50分の1ほどだが、5歳の人間にとっては5分の1に相当する。よって、50歳の人間にとっての10年間は5歳の人間にとっての1年間に当たり、5歳の人間の1日が50歳の人間の10日に当たることになる」と(「ジャネーの法則」Wikipedia参照)。
それを、こう述べる人もいる。「人は認知される変化の数や刺激が多いほど、時間を長く感じる。子供のときは、多くが初めての経験なので何事も新鮮に感じ、歳をとるとその刺激が薄れるから短く感じ」、さらに「脳内のある種の神経伝達物質の高齢に伴う低下も原因である」と。なるほど納得・・・。しかし感心ばかりしていられない。気をつけないと、瞬く間に人生は終わってしまうことになる(ヨハネ12:35参照)。
ならば、なおのこと、神さまから与えられたこの人生の一日一日を大切にすべきだろう。星野富弘さんはこのような詩を記している。
「一日は白い紙 消えないインクで文字を書く 褪せない絵の具で色を塗る 太く細くときには震えながら 一日に一枚神様がめくる 白い紙に今日という日を綴る」
私たちも一日一日、日々の恵みを噛みしめながら、しっかりと生きたいものだ。勿論これからの日々にも、困難はあろう。「重荷を負うて遠き道を行く」のが私たちの人生だから。それでも、私たちには「耐えられないような試練に遭わせることはなさらない」(コリント一10:13)という主の御旨に信頼し、委ね続けたい。
先日、こんな英語表現を耳にした。”The bad news is time flies. The good news is you're the pilot.”(時間が飛ぶのは嫌な知らせだが、有難いのはあなたがそのパイロットであること)。これも合わせて心に留めておこう。どうか主共にあって、良き人生の飛行を!
☆1月24日説教「新たなスタート」要約:
「・・・神は豊かな憐れみにより、わたしたちを新たに生まれさせ、死者の中からのイエス・キリストの復活によって、生き生きとした希望を与え・・・」
(ペトロの手紙一1章3節)
私たちには既に、生き生きとした希望が神から与えられています。それは試練の中において輝き出し、力を発揮するものなのです。つまり私たちは「魂の救い」(9節)を今や得ているのです。だから試練に負けることはありません。