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犬は最良の友

 我が家の犬シンバ、旺盛な食欲で、自分のエサ以外にも私たちの食べるものまで欲しがります。食事中には決まって食卓の下にやって来て、何かもらうまで動きませんし、あげなければ吠えて要求する始末。困ったものです。

 今年13歳のこの犬、大幅に禿げました。おまけにその薄毛の体を頻繁に搔きむしる為、家中に悪臭が満ちます。また右耳に腫瘍ができ、昨年末から三度手術を受けました。満身創痍の「ズタボロ犬」・・・だからでしょうか。この犬が私たちの病や困難を、代わって負ってくれているような気もするのです。

 江戸時代、主人に代わってお伊勢参りをする「代参犬」が流行ったと言いますが、シンバは受難の主をあらためて思い起こさせてくれる、「贖罪犬」でしょうか。

 ところで英文週刊誌に「毎日一回の抗鬱剤、6〜8時間ごとの向精神薬の服用が欠かすことのできない『ペット犬』」の話が出ていました(Time, March9,2015参照)。この犬は 10 歳の頃から、脳腫瘍の進行が原因で、時折パニック発作に襲われるとのこと。

 なお一般に、犬は幼犬時の恐怖体験や、老化が原因で心乱すようになることがあるそうです。そのように、人間と同様に、犬のような動物も「心病みやすい」ことが科学的に判明されていると言われます。つまり動物も、間違いなく「心がある」「魂がある」ということなのでしょう。興味深い話です。

 以前ある牧師さんが「人間と違い、動物には心がない」と言っていました。その類の議論は、西洋の古い神学や哲学の中に出ていますが、感覚的には違和感を覚えます。神さまは人間と同様に動物たちにも、ご自身の「息」を吹きいれられたと捉える方が、私にはしっくりくるのです(詩編104:28‐30参照)。

 また聖書には、飼い主の人間と動物の関係を「正しい人はその家畜の命を顧みる。悪しき者は残忍をもってあわれみとする」(箴言 口語訳12:10)とされます。

 ともあれ、「犬は最良の友」(A dog is a man's best friend)。その友、シンバの誘いで、これから散歩に行きます。もっとも彼の目当ては、私が持参する犬のビスケット。以前散歩に行きたがらなかった時、誘い出すために使用してから習慣になってしまいました。食べさせ過ぎかな・・・まあ、いいか。




☆3月15日説教「山の上で」要約:
「すると、雲が現れて彼らを覆い、雲の中から声がした。『これはわたしの愛する子。これに聞け』。弟子たちは急いで辺りを見回したが、もはやだれも見えず、ただイエスだけが彼らと一緒におられた」(マルコによる福音書9:7‐8)
 「これに聞け」とは「これに聞き従え」という意味です。十字架を指さし、その彼方に輝く栄光のキリストを現わす天の父は、今、私たちにも言われます。「これに聞け」と
by aslan-simba | 2015-03-10 10:44 | Comments(0)

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