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麗しき五月

若葉が初夏の日差しの中で輝いています。「目に青葉、山ほととぎす、初鰹」・・・ドイツ語にも「麗しき五月」(Schönes Mai)という表現があります。やわらかな季節の道を行けば、吹く風も心地よく、新緑の木々の息づかいが、間近に感じられます。 ふと、こんな讃美歌が口をつきます。「みどりもふかき 若葉のさと ナザレの村よ 汝(な)がちまたを こころ清らに 行きかいつつ そだちたまいし 人を知るや」(讃美歌122、新聖歌98)。主イエス・キリストの生涯を歌ったものです。主はその「若葉の里」の美しい季節の中で人々に、「空の鳥」、「野の花」を指さしつつ、神さまの愛を教えられたのです。私たちに命を与えて下さった神さまは、私たちの必要なものをすべて知っておられる。だから主は、「思い悩むな」(マタイ6:31)、と。 四月に新社会人や大学の新入生となった若者たちが、新たな環境に適応できない悩みを抱えることを「五月病」と言いますが、今は、そんな不安の時期かも知れません。もっとも「思い煩いと心配」・・・これは幾つになっても、季節の関わりなしに、私たちの人生についてまわるものです。 そのような私たちに、イエスさまは、「あなたがたのうち誰が、思い悩んだからといって、寿命をわずかでも伸ばすことができようか」(6:27)と言われ、私たちを励まされました。私たちは、人生のすべてを自分一人の力では到底背負いきれません。人間の力には限界があるのです。だから、神さまに存分にゆだねましょう。五月のやさしい自然を造られた神さまは、私たち一人一人を本当に良き方向へと導いて下さいます。


☆5月13日(母の日)説教「心の開眼」要約:
「心の目を開いてくださるように。そして、神の招きによってどのような希望が与えられているか、聖なる者たちの受け継ぐものがどれほど豊かな栄光に輝いているか悟らせてくださるように。」(エフェソの信徒への手紙1:18)。
私たちは神さまから、大いなる希望を与えられている。その希望とは、地上の生涯を終えた後に神の御国へと迎えられること、そして、今の生涯の日々を、神さまご自身の御力に与って生きて行けるという約束なのである。そのことを真摯に覚え、心の目を大きく開かれ、喜びをもって歩んで行きたいものだ。
by aslan-simba | 2012-05-09 20:00 | Comments(0)

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