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因幡の白ウサギを思い

新たな年も一週間が過ぎ、生活は普段のペースに戻った。例年ならば、年賀状を書く際、意識したその年の「干支」の記憶は、今頃から薄れ始める。そして、年末に至る頃には、すっかりと忘れているのが毎年の常。ただ、今年は自分が「年男」ということもあり、まず忘れることはないだろう。今年の干支が「ウサギ」であることを・・・。 そう言えば、祖母が「裕は卯年の十二月だからウサギの中のウサギ」とよく言っていたのを思い出す。干支の性格を最も強くもつのが、十二月生まれということである。半世紀以上も前の話だが、妙に鮮明に憶えている・・・。ちなみに、祖母は「因幡の白兎」の唄もよく歌って聞かせてくれた。「大きなふくろを かたにかけ 大黒さまが 来かかると ここにいなばの 白うさぎ 皮をむかれて あかはだか・・・」、その後、大黒さまの言いつけを守り、ウサギは元の白ウサギに戻る。そして、こう結ばれる。「大黒さまは たれだろう おおくにぬしの みこととて 国をひらきて 世の人を たすけなされた 神さまよ(明治の尋常小学校唱歌)」。あの頃は何とも思わなかったが、祖母は私を、「神さま」に救われたウサギに譬えてくれていたのだ。何とも有難い気がする。 なお、ウサギと言えば、英国の田園風景の中に描かれたピーター・ラビットの絵本や、上の娘が幼稚園の時に家で世話したウサギの記憶なども脳裏に甦ってくる。また灰谷健次郎が「兎の眼」と称した善財童子像の澄んだ瞳を見に西大寺へ出かけたことも懐かしい。あれは三十年くらい前だったか・・・ ともあれ、今年はウサギにあやかり、主にあって大きな飛躍の年としよう。復活祭のイースター・バニーもお忘れなく!

☆追記:
寒い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。神さまのお守りを心よりお祈り申し上げます。さて上述の文章をつづり終えて、ふと思い出したのですが、以前、『キリストと大国主』という本を興味深く読んだことがあります。産経新聞に連載されたエッセイを集めたもので、すぐ読めました。キリストと大国主をはじめ広く古代日本と世界文明の文化、習俗、宗教の関わりないし共通点が描かれていました。著者は当時、日文研の先生だったと思います。



★1月9日の説教要約:
「わたしについて来なさい・・・二人はすぐに網を捨てて従った」(マタイによる福音書4:19-20参照)
主イエスは、御恵みと憐れみをもって、私たちの下に来てくださり、私たち一人一人の具体的な生活の中で、「私についてきなさい」と語りかけてくださっています。この主の導きに身を委ね、しっかりと歩んでまいりましょう。今は不安な時代です。私たちはそれぞれに明日が見えない「自分」、悩み多い現実にしゃがみこんでいる「私」であるかもしれません。しかし、大丈夫です。主が「わたしについて来なさい」と、今日も一人一人を導いて下さっているのです。その御声に従って、雄々しく歩み出そうではありませんか。道は必ず大きく拓けて行きます。
by aslan-simba | 2011-01-07 20:52 | Comments(0)

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